遮熱工事に用いられる工法でトップページでも紹介している「遮熱鋼板ラップ工法」「ECO遮熱工法®」「スカイ工法」のほか、汎用的に行われている「金属カバー工法」の4つの工法について解説します。
「遮熱鋼板ラップ工法」は、既存の屋根の外側に、遮熱シート「トップヒートバリアー」を下側に施工した新規の鋼板の屋根を設ける遮熱工法です。既存の屋根と新規の屋根の間に通気道を設け、温度によって自動開閉することで室内温度を保ちます。外装全体に用いる鋼板施工と、スレート屋根に対応した波型スレート施工があり、いずれも遮熱と対流と形状記憶合金を利用した換気システムの組み合わせによって、輻射熱を大きくカットします。
「ECO遮熱工法®」は、カバー工法を基本とした無塵工法「ZedoD-Roof」と、「佐武」が販売元で広く使われている遮熱材「リフレティックス」を組み合わせた施工方法です。既存のスレート屋根にあるフックボトルに専用サドルをつりつけることで、屋根に穴を開けることなく施工できるため、アスベスト対策が不要、工場内を稼働させたまま短工期が実現します。
「スカイ工法」は、折板屋根に対して遮熱シート「サーモバリア」を屋外用の両面テープで直接貼り付ける施工方法です。作業者の技量によらず均一な作業品質が担保できる工法のため、遮熱塗装よりも安定した遮熱効果が期待できます。シートの継ぎ目も両面テープでぴったり接着するので、折板屋根にありがちな雨漏り対策としても有効です。
「金属カバー工法」は、一般的には既存の屋根の上にガルバリウムなど金属製の新しい屋根を載せて日陰効果を狙う方法です。劣化した屋根の修理でも行われる方法ですが、遮熱工事においての金属カバー工法の中には、新しい金属屋根と既存の屋根の間に遮熱材や断熱材を挟み込む方法が多くなっています。
※参照元
日刊工業産業新聞公式サイト(2024.04.17付ニュース)(https://biz.nikkan.co.jp/sanken/shingizyutu/36shingizyutu.html)
※このサイトで紹介している会社は、Googleで2024年3月30日時点で「遮熱工事」で検索し表示される会社のうち以下の条件に当てはまる会社
➊遮熱工事の具体的な内容(遮熱材や工法の情報)が公式サイトに記載のある会社
➋施工場所の業務や工場の稼働などに影響のない工法(建物内ではなく「屋根の上」で行う工法)
➌同じ遮熱材・工法の場合、代理店は除外、自社が大元となって展開する商標登録元・特許技術取得元・販売元の会社12社です。
※その中で、特許技術取得、商標登録等されているオリジナルの工法(自社開発の工法)で、代理店の数や施工事例等から実績が多いと判断される会社を紹介。(上記の会社の中ではこの3工法となります)