費用と補助金

遮熱工事の費用を決めるもの

遮熱工事の費用は、主に以下の要素によって決まります。

• 施工面積…施工面積が大きければ大きいほど、費用も高くなります。
• 遮熱材の種類…遮熱材の種類によって、性能や価格が異なります。高性能な遮熱材ほど、費用が高くなります。
• 施工方法…施工方法によって、費用が異なります。例えば、屋根の場合は、既存の屋根材を撤去してから施工するのか、上から被せられるタイプの遮熱シートを施工するのかによって、費用が変わってきます。
• 施工業者…業者によって、人件費や諸経費などが異なるため、費用も異なります。

遮熱工事には費用がかかりますが、国や自治体から補助金制度が設けられている場合があります。以下では、工場の遮熱工事で申請できる補助金について詳しく説明します。申請できる補助金は、事業内容や規模、地域によって異なるため、詳細については各制度の窓口にご確認ください。

国の補助金

エネルギー使用量削減等対策事業補助金

経済産業省が実施する補助金制度です。中小企業のエネルギー使用量削減等対策を支援することを目的としており、遮熱工事以外にも、省エネ設備の導入や改修など、様々な対策事業が対象となります。
補助金の額は、事業規模や省エネ効果などによって異なりますが、遮熱工事も対象となる場合があり、補助率は最大3分の2です。

事業再構築補助金

中小企業庁が実施する補助金制度です。事業再構築計画に基づいて設備投資を行う中小企業の事業再構築を支援することを目的とした補助金制度です。 省エネ効果の高い設備の導入を支援しており、遮熱工事も対象となる場合があります。
補助率は最大5分の4です。

サプライチェーン対策補助金

経済産業省が実施する補助金制度です。サプライチェーン全体の競争力強化を目的とした事業に対して、補助金が支給されます。 遮熱工事以外にも、省エネ設備の導入や改修、生産設備の更新など、様々な対策事業が対象となります。

CO2排出削減設備導入補助金

環境省が実施する補助金制度です。CO2排出量の削減に貢献する設備の導入に対して、補助金が支給されます。
遮熱工事も対象となる場合があり、補助率は最大3分の2です。 遮熱工事以外にも、太陽光発電設備やバイオマス発電設備の導入など、様々な設備が対象となります。

カーボンニュートラル・工場就労環境改善・働き方改革に関する補助金

厚生労働省が実施する補助金制度です。工場の熱中症対策や労働環境改善を目的とした事業に対して、補助金が支給されます。 遮熱工事以外にも、空調設備の導入や改修、休憩スペースの整備など、様々な対策事業が対象となります。

自治体の補助金

各都道府県や市町村では、独自の補助金制度を設けている場合があります。
例えば、東京都では「東京都中小企業省エネ・CO2排出削減対策補助金」や「東京都工場省エネ対策補助金」など、工場向けの補助金制度があります。 補助金の対象となる設備や補助率は自治体によって異なるため、各制度の窓口にご確認ください。

そのほか

上記以外にも、特定の産業向けの補助金や、金融機関の融資制度など、工場の遮熱工事に役立つ支援制度があります。

※補助金の申請には、所定の要件を満たす必要があります。申請前に、各制度の窓口にご相談ください。
複数の補助金の併用が可能な場合があります。