農業で遮熱対策が必要な理由は二つあります。一つは作業員の健康管理です。屋外での作業が多い農業では、作業員にとっても大きな負担がかかります。熱中症や脱水症など、高温下での作業での健康リスクは決して軽視できません。水分補給だけではカバーできないケースもあります。
もう一つは、農作物への影響です。農作物の中には、温度管理をしっかりと行わなければならないものもあり、あまりにも高温の場合、発育に支障をきたすケースもあります。実際、近年の猛暑・酷暑によって収穫量が減少している農作物もあります。これらの対策として遮熱が重要です。
遮熱対策を施したことで生産力を維持・増強した、きのこ栽培の農業用ハウスです。熱を遮ることを目的としているサーモバリアは、中にいる人間、さらには農作物それぞれに快適性をもたらします。
参照元:ライフテック公式サイト(https://www.e-lifetech.com/works/904/)
遮熱対策が求められる一方、東北地方では積雪対策も必要です。農作業機器を風雨から守るために使用されるビニールハウスですが、寿命がおよそ2年と短く、シート交換のたびにコストがかかることが課題となっていました。そこで、遮熱材を使用したビニールハウスを採用し、積雪対策も兼ね備えた構造を1日で完成させました。
参照元:北日本外装株式会社公式サイト(https://www.north-lands.jp/works/1070.html)
栽培ハウスでは、夏場は冷房、冬場はボイラーを回してハウス内の室温を一定に保っていました。一年中空調設備を稼働させなければならないことでコストが大きい点に悩んでいたことから、遮熱パネルを採用。結果、冬場はボイラーを稼働させることなく目標温度の維持が可能になっただけではなく、光熱費の削減にも成功したとのことです。
参照元:株式会社佐武公式サイト(https://www.fsatake.co.jp/work/20220613-298/)
※参照元
日刊工業産業新聞公式サイト(2024.04.17付ニュース)(https://biz.nikkan.co.jp/sanken/shingizyutu/36shingizyutu.html)
※このサイトで紹介している会社は、Googleで2024年3月30日時点で「遮熱工事」で検索し表示される会社のうち以下の条件に当てはまる会社
➊遮熱工事の具体的な内容(遮熱材や工法の情報)が公式サイトに記載のある会社
➋施工場所の業務や工場の稼働などに影響のない工法(建物内ではなく「屋根の上」で行う工法)
➌同じ遮熱材・工法の場合、代理店は除外、自社が大元となって展開する商標登録元・特許技術取得元・販売元の会社12社です。
※その中で、特許技術取得、商標登録等されているオリジナルの工法(自社開発の工法)で、代理店の数や施工事例等から実績が多いと判断される会社を紹介。(上記の会社の中ではこの3工法となります)