遮熱工事は、電気代の削減をはじめ、作業環境の改善、商品品質の維持、CO2排出量の削減、建物の劣化抑制など、さまざまなメリットをもたらします。作業環境が整うことで従業員の集中力や作業効率の向上、熱中症リスクの軽減など、健康的な職場環境を実現できます。
夏場に建物の中が暑くなるのには、主に輻射(放射)、伝導、対流といった「3つの熱の伝わり方」のメカニズムが関係しています。自社の遮熱工事を検討する際には、この熱のメカニズムについて覚えておくことで、各社の遮熱工法を理解しやすくなります。
工場や店舗などに行う遮熱工事として、屋根、壁、窓などに施工するケースがあり、組み合わせた工事もあります。また、使われる材料によって、遮熱材(遮熱シートなど)の貼りつけや遮熱塗料を使用した方法、遮熱材と熱のメカニズムを考慮した工法によって施工する方法などがあります。
断熱は主に空気の層を多く含む繊維系の断熱材を使用して、熱の伝わり方・逃げ方を遅くする保温の働きがあります。一方、遮熱は熱を遮るのが目的で、アルミなどの反射する素材の遮熱材を使用して、外からの熱を反射させて侵入させない働きをします。
遮熱シートとは、屋根などの建物に張り付け、太陽光線を反射することで建物内に侵入する熱を抑える効果があるアルミなどの薄くて軽い素材でできたシートです。 遮熱塗料とは、屋根や外壁に塗布することで、表面の温度上昇を抑制する塗料です。それぞれにメリット・デメリットはありますが、工場などの遮熱工事に使用され、高い効果を求める場合は遮熱シートが使用されます。
遮熱材(遮熱シート)は、屋根の外側に貼る方法と屋根の内側(建物内側)に貼る方法があり、各社異なります。いずれにしても、すべての輻射熱を遮熱シートだけでカットできるわけではないため、屋根の下(建物内)に侵入した熱をどうするかが重要なポイントとなります。
遮熱工事の費用は、施工面積や遮熱材の種類、施工方法、施工業者などによって構成され、条件や会社によって異なります。 また補助金には、経済産業省、中小企業庁、環境省、厚生労働省などの国の補助金や地方自治体の補助金があります。賢く活用して快適な職場環境を実現しましょう。
自社の建物、工場、店舗、倉庫などに遮熱工事を行う際、どの会社(業者)に依頼すべきなのか、検討のしかたやチェックすべきポイントをまとめています。施工業者から選ぶのではなく、遮熱工事の方法から選ぶことが大切です。なぜなのか?失敗しない遮熱工事のために参考にしてください。
※参照元
日刊工業産業新聞公式サイト(2024.04.17付ニュース)(https://biz.nikkan.co.jp/sanken/shingizyutu/36shingizyutu.html)
※このサイトで紹介している会社は、Googleで2024年3月30日時点で「遮熱工事」で検索し表示される会社のうち以下の条件に当てはまる会社
➊遮熱工事の具体的な内容(遮熱材や工法の情報)が公式サイトに記載のある会社
➋施工場所の業務や工場の稼働などに影響のない工法(建物内ではなく「屋根の上」で行う工法)
➌同じ遮熱材・工法の場合、代理店は除外、自社が大元となって展開する商標登録元・特許技術取得元・販売元の会社12社です。
※その中で、特許技術取得、商標登録等されているオリジナルの工法(自社開発の工法)で、代理店の数や施工事例等から実績が多いと判断される会社を紹介。(上記の会社の中ではこの3工法となります)